修行の意味

最近は、そば教室などで数ヶ月、
手打ちの技術を学んだだけでお店を開店する
そば屋さんが多くなってきたように感じますが、

それでいいのか!そば打ち職人!

一昔前までは、そば屋はまず潰れないという
伝説が、まことしやかに業界では
囁かれていましたが、
その定説は、すっかり過去のお話。

確かにそばを打つという作業は、
昔は田舎の方では当たり前だったほどで、
それほど難しいものではありません。
(ゆんたんのお父さんもやります ^^)

もちろん、極めるということになると
話は別ですが。

しかし、商売となると話は別です。

何故に修行というものがあるのかの
意味は技術の習得だけにあらずです。

簡単に店を出すから、
諦めるのも早い。

辛くても、苦しくても、ただひとつのことに
年月をかけて取り組む。

そして、そとの飯を食う大切さ。

これだけは、経験の無い人には
永遠にわからないことでしょう。

苦労や辛抱した分だけ、
蕎麦やお店に愛着がわくんです。

ちょっと、お客様に何か言われたら逃げ出すとか、
売上が思ったより伸びないから投げ出すとか、

自分の信じた蕎麦が
受け入れてもらいないだとか、

そんなことでいいのか、そば打ち職人!

お客様に何か言われるのは当然だし、
有難いこと。

どんなに売上がある繁盛店でも
決して楽な道のりではないこと。

自分の信じた味覚というのは、
自分の味覚であり、それは千差万別。

大切なのは、自分の作った蕎麦を
愛してくれるお客様を一人でも多く
ガッチリとつかむこと。

修行を積んだものには
ごくごく当たり前のことですけどね。。

そば屋に限らず、
飲食店というのは、本当にきつい仕事ですし、
ガッポリ儲けようなんて思っているのなら、
他の仕事をすることをオススメしたいものです。

何故、飲食業をつづけるのか。

「 好きだから 」

たったこれだけで十分です。


posted by そば富泉

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