そばの質・・良し悪しは。
そばの質の良し悪しっていうのは、そば屋の主人が決めるものと
思いがちなのが、そば屋ですが、
本当にその価値を決めるのはお客様です。
先日とあるTV番組で1人前 2000円以上するそばと、
1人前 400円ちょっとの一般的なそばを食べ比べて
どちらが高級といわずに、うまい、まずいを判定したところ、
その評価は半分半分って感じだったと思います。
どんなに高級なそば粉を使って作っても、
人の味覚は好みがありますし、意外と曖昧なものです。
バブル時代から平成くらいまでの、そば屋が出していた蕎麦が
まずいかというと、決してそんなことはないと思います。
現在の手打主流で国産の蕎麦は確かに美味しいですが、
食べるタイミングや、温かい種ものなどは、むしろそうでない場合もあります。
お店の思いと、お客様が感じる美味しさっていうのは、少なからず誤差があるので、
思いを押し付けないよう注意が必要なのかなと思います。
例えば、福島とか北海度あたりの、そば粉を90%、
カナダ産とか中国産を10%使い、そばを作ったとして、
福島・北海道のもの100%使ったものとの判別はとても難しいです。
海外産の比率が30%になったとしても難しいと思いますよ
思うに、食べ物の美味しさの指標っていうのは、
価格に対する価値観が高いかどうかということかなと思います。
自分でどんなに思いを込め、高級な食材を利用したとしても、
お客様が認めなければそれは
単なる自己満足っていうことになっちゃいますね・・ ^^;
バブル時代とかは、ハッキリ言って今より、
そば屋的には遥かに売上があったわけですから、
お客様にとって、それだけの価値があったと言わざるをえません。
お金があったからとかいう言い訳はなしです。
この時代でも、売れすぎて困るものは沢山あるのですから。
価格と味のバランスがとれてはじめて沢山のお客様から
愛されるそば屋になるんでしょうねえ。
とは言うものの、なかなかに難しいのは間違いありません。