蕎麦の生産性の考察
さて、そばを作ると言っても、その作り方は様々で
純粋な手打ち蕎麦~100%機械打ちまで。
その中でもさらに、色々と作り方や機械によっても生産性って変わるものです。
純粋な手打ち蕎麦なら一度に4キロくらいまでなら打てる人もいるでしょう。
製麺所なんかで使うシステマチックな機械だと一度に何十キロ単位?
で、普通そば屋で使う、いわゆるバラガケの機械だと
頑張っても10キロがやっとです。
手打ち式の麺機でも数キロ単位でしょうか。
最近出回っている、立ち食いソバや、素人さんでも出来る
十割蕎麦を作る、押し出して作るやつ(冷麺の製法と似ている)は
一人前ずつ累々と作るので、結構な数が作れるかと思います。
その中でも、手打ち蕎麦っていうのは生産性の壁に直ぐぶつかります。
もっとも手打ち蕎麦が作れる職人を沢山抱えていれば別ですが
時間的な考察ですと、あくまでも私的感覚ですが、
機械打ちの蕎麦(出前用)を8キロ作ったとして
所要時間おおよそ40分程度。(8キロいっぺんに作ります)
手打ち蕎麦の場合だと、その数倍はかかりますし、
数回にわけなければなりません。
そば屋としてどういった商いをするかによって、
どのように作るかが変わり、生産性も変わってくるわけです。
ここで難しいのが職人としての自分をとるか、
はたまた、商売人としての自分をとるか。
そば屋も商売としてやる以上は、利益を出し生活するのが基本です。
理想は職人として生きて生活していけるということなんでしょうけど。
本当に難しいものですよね。
そば屋に限らず、商売として儲けようと思うのであれば、
たぶん飲食店は避けた方が無難な気がしますが 笑
そば屋を続ける理由っていうのは、儲かるからというよりも、
ただ好きだから。
これがないと絶対に続きませんが、それだけでも続けるのは難しい時代です。
じゃあ、その先にあるものって一体!?
その答っていうのは、修行時代に養うものであり、
商売の中で見つけていくものだと思うんです。
修行期間が短い、新規出店のそば屋さんっていうのも、
昨今は多いと思いますが、(一昔前のように暖簾分けっていうのが今は少ない)
修行期間がない分、開店後いろいろと迷うことも多いのではないしょうか。
でも、新規出店のそば屋さんも頑張っていかないと
どんどんそば屋は少なくなっちゃいます・・・
一般の人にとってはあまり感じないかもしれませんが、
本当にそば屋って少なくなってきているんですよ~
私が修行をはじめた20年ちょっと前のように、
そば屋がブイブイ言わせるような時代ってもうないのかもしれませんが、
それなりに元気にいきたいものですね 😳