そば粉の選定

そば粉と一口にいっても様々で

国内で育ったもの、

中国、タスマニア、カナダなどの海外で育ったもの、

国内でも、北海道、信州、茨城などの産地に別れ、
さらに、品種の違いもあります。

もう一歩進んで同じ産地のものでも、
畑によって違うわけで、
さらに、毎年出来具合が違うわけです。

例えば信州そば(信州産)のそばというと
イメージ的に「 美味しい 」「 いいそば粉 」と
決め付けてしまいますが、一概に言えるわけでもなく、
前述したように、畑でも違いがあり、
毎年出来も違うわけです。

また、蕎麦というのは、比較的農薬を必要としませんが、
蕎麦を作っている畑自体は無農薬だとしても、
隣で違う作物を作っている畑で農薬を散布すれば
風向きによっては影響が無いともいえません。

じゃあ一体、いいそば粉ってなんだろう?

っていうことになりますよね ^^;

個人的な考えですが、その年にとれた
蕎麦を粉にして、良いものを使うのがベストかなと。

自分の店の味にピッタリなものを使う。

昨年と同じ産地でも出来が悪いこともあるので、
産地を変えることも必要なことかと。

そばの味・風味は、いやいや
そばの出来そものが実はそば粉で決まると思います。

打ち方、茹で方も確かに大切な作業ですが、
粉の選定はそれ以前の問題です。

打ち方などの技術的な問題よりも、
むしろ粉を選定することの方が
はるかに難しいということをまず知らなくては
そばを作ることも安定しませんし、

趣味ならまだしも、仕事としては??? です。

なんか今年は風味が違うというのを
ピンと感じるようなら、そば屋として
まず合格ということかなあと。

ついつい、蕎麦を作るという技術に走り勝ちですが、
基本的なことを見分ける力と
食していただく方への愛情こそが
大切なことだと、ふと改めて感じました。

そう感じたのは蕎麦を作っているときではなく、
出前に出勤するときに、バイクのエンジンの
かかりが悪かった瞬間なんですよ~ 笑


posted by そば富泉

そば粉の選定” に対して4件のコメントがあります。

  1. モニカ より:

    もりとかけを比べたときに、かけのほうが淋しい感じかします。
    でも、かけはその店の個性が如実に把握できる面白いものだと
    つくづく感じます。

  2. そば屋 より:

    もりそば、かけそばを注文する人が増えているんですね~

  3. ゆんたん より:

    モニカさんこんにちは☆
    >もりとかけを比べたときに、かけのほうが淋しい感じかします。

    わたしもそれは感じます(笑)
    もりそばは、最後まで食べられますが、
    かけそばは、何故か飽きてきてしまうのです。。
    (これは、私だけだと思いますが)
    もりも、かけもシンプルなだけに、そばの真価が問われますね~
    と考えると喜ばしいことなのかもしれませんが(^-^)
    そこはもう日々店長が頑張っておりますので、おまかせで大丈夫ですね♪
    いつもコメントありがとうございます。

  4. ゆんたん より:

    松寿庵さん☆
    コメントありがとうございます。
    もりそばやかけそばが出るのは、そば屋冥利に尽きますが
    本音を申しますと、出物が良い方がいいですねぇ~

    そば屋さんは今、後継者等の問題でお店が軒並み減少してきていますね。。
    お互い盛り上げていきましょうね。

コメントを残す

メールアドレスが公開されることはありません。 が付いている欄は必須項目です

日本語が含まれない投稿は無視されますのでご注意ください。(スパム対策)