○○産そばという表現
土地の名前がついた蕎麦についての考察
うどんなら讃岐が有名。
そばなら信州とかが有名。
さて、ここで一般の消費者がおこしそうな誤解について。
例えば信州そばという言葉を聞いて
普通に頭の中に浮かべるイメージは
信州産のそば粉を100%使った、信州で作られたそば。
まあこれが、一般的だと思います。
が、本当にそうだというのは実際にはたぶん少ないです。
だって、あれだけどこそこで見かける銘柄。
そして売られている量。
どう考えてもそば粉が追いつくはずもありません 笑
日本のそば粉の約8割は海外産。
国産が約2割。
そのうち信州でとれたそば粉の割合は
それはそれは少ないものです。
そば粉やさんと話していたら、こんな話がでました。
信州そばという表現自体が
ちょっと問題になっていたみたいです。
いかにその言葉のもつ威力が大きいかということです。
私が思うに、いわゆる本物の信州そば
信州そば粉100%使用、信州で作られたそばというのは、
きちんとそこまで表示、あるいは表現してあるはず。
信州産そば粉100%と書かれていない以上は、
信州で作られただけのそば、あるいは、
信州産のそば粉を幾分か使っているだけと判断したほうが、
正解なのかなと思ったりします。
もっとも、純粋な信州そばが一番美味しいのか?
というと???? がつきますが・・・
(このへんは個人の好みの問題ですよね ^^;)
ちなみに、信州産のそば粉100%で作るそばは
信州で作らなくても高いです。
だって、粉自体が高いですから。
(信州産のそば粉が一番かという話は別物です)
外国産が混ざっているものと比べると(割合にもよりますが)
ほぼ、倍近い価格になります。
そばに限らず、他の食べ物も
やっぱり自分で食べてみないとわからないというのが、
食べ物の面白いところなのでしょうか 😎
産地・銘柄にとらわれず、自分が美味しいと思うものを
食べたい、作りたいというのが、今回のお話での私の結論です。
追伸 信州そばを否定しているわけではないですよ。