そばと出前の考察

出前=宅配=デリバリー

現在では様々な業種が進出し、
いろいろな形でお客様の元へお届けしていますが、

日本においてそのルーツといえばやはり

そば屋

江戸時代から始まったとされる出前は
最初、ご近所さんに歩いて運ぶスタイル。

それから時代がすすみ、昭和になると
自転車でのお届けが一般的となり、

いわゆる「 出前機 」が発明されるまでは、
自転車に乗り、肩に担いで運ぶスタイル

↑ですね ^^;

出前機が発明されると、後部の荷台部分に設置して運ぶようになり、
少しずつ時代が流れて、スーパーカブなどのバイクに
出前機を設置して運ぶ現在のスタイルになりました。

その間に現れたピザ屋さんの屋根付き3輪車は
はじめて目にしたときは衝撃的でしたが、
現在では、そば屋も利用しているところがありますよね。

さてさて、今後50年、そば屋の出前スタイルや
他の飲食店の「 足 」がどのように変化していくことが
予想されるかといいますと、

答えは、現在の富泉にあるような気がします。

軽自動車

そして近い将来、今までは一人前、もりそば一枚でも
お届けしていたそば屋もそれが出来なくなると思います。

ガソリン代、仕入れ値の高騰、人材不足、
どれも、厳しい現状ですので。

例えば、2キロ先のお客様までお届けするということは、
そば屋の出前は往復の往復(回収)ですので、
合計8キロ走るわけです。

ガソリン代が、108円くらいの数年前から比べると
だいたい42円くらい一リットルあたり値上がってますので、
例えば500円くらいのたぬきそば、ひとつをお届けするとなると、
そうとう厳しい現実です。

最近は出てきているようですが、
使い捨て容器での出前も主流になるかもしれません。

どういう近未来像かというとですね、

おそらく配達時の最低賃金は
現在のピザ屋さんや、宅配すし屋さんと同レベル、
またはそれ以上から。

配達は軽自動車。

配達が軽自動車なのは、人手不足。

若い衆が、これから先は年々深刻な不足状態になり、
甘やかされていますので、過酷な労働条件下では働かなくなります。

どうしたら、運んでくれるスタッフを確保できるかというと、

答えは

年配者に軽自動車で運んでいただく。 です。

そば業界だけではなく、
デリバリーを主体とした飲食の宅配業を営むものであれば、
ここは早くに気がついて転換していかなくてはならないと思うのですが。

このままいくと、配達のアルバイト代ばかりが
ひとり歩きして高騰を繰り返し、(一番経費のかかる部分です)
どんどん首をしめる形となるのは間違いありません。

しっかりと考えて先に進みたいものですよね。


posted by そば富泉

コメントを残す

メールアドレスが公開されることはありません。 が付いている欄は必須項目です

日本語が含まれない投稿は無視されますのでご注意ください。(スパム対策)

そば屋の雑記

前の記事

レシピを少しずつ
お店での出来事

次の記事

掃除