そば屋の会合 深イイ話
先日の金曜日に久しぶりに麺類組合の部会がありました。
富泉が開店した12年前は13件あった部なのですが、
現在は三分の一の、たった4件 ^^;
たった4件だけの会合だったのですが、
人数が少ないが故に逆に深い話も出て面白い時間を過ごせました。
例えば、天麩羅の揚げ方ひとつとっても、
普通に棒揚げしているところから、
富泉のように左手で箸をもち右手で溶き粉を落とすやり方まで。
天麩羅油を鍋に注ぐやり方も、力技から、
富泉のようにポンプでスイスイ組み上げるところまで ^^;
蕎麦の作り方も機械打ち~手打ちまで。
ちょっと驚いたのは、機械打ちされているお店でも、
粉回しは鉢であたっているということです。
機械があるにもかかわらずに・・
4件すべてが粉回しは鉢であたっているというのは驚きました。
しかも手打ちではなく、バラガケの蕎麦も鉢であたっているのです。
確立からいったら非常に珍しいなと思いました。
逆に考えると4件が4件ともプロの仕事だと感じ、
なんだか嬉しくなったりもしましたが
手打ちの粉回しも慣れが必要ですが、
バラガケの粉回しもかなり熟練の技術を要します。
手打ちの粉回しはできても、バラガケの粉回しはできない職人さん、
逆にバラガケの粉回しはできても、手打ちの粉回し、くくりは出来ない職人さん、
はたまた、両方できる職人さんと分かれましたが、
どちらも、おいしく蕎麦を作りたいと思う気持ちは同じなのだなあと
しみじみ感じいった次第です。
手打ちそばは昨今、素人さんの間でもブームですので、
比較的後世まで残る技術ですが、
バラガケの鉢を使った粉回しは、年配者以外にあまりその技術が伝わっていません。
貴重な技術だと思いますので、是非、伝えていきたいものです。